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2016年7月10日 (日)

OG会と日本芸術院賞授賞祝賀会…

大学時代、私は三つのクラブに所属していました。

放送研究会と、テニスサークルと、そして能楽研究会。

前者二つは自発的に1年次から所属して、
それぞれかなり積極的に活動に参加していたのですが、
最後の能楽研究会は、廃部の危機にあったクラブ存続のため、
顧問だったゼミの教授に半ば強制的に所属させられたのが実際のところで、
3年の途中から一年半あまりの参加だったと思います。


実は私は、母も祖父もお能のお稽古を受けていて、
祖父は趣味が高じて嘱託にまでなっていたこともあり、
幼少の頃から能楽堂に足を運ぶ機会が多くありました。
子どもなりにお能の魅力は感じていたし、観ることは好きでしたが、
でも、私はダンスをやっていたので、お能は観るもので、
自分がやるものではないと決めつけていたんですね。


それがひょんなことから能楽研究会の部員になることに。
能楽師の先生が毎月一度か二度のペースで稽古をつけてくださって
(今考えるととてもとても贅沢な環境)、
ゆっくりゆっくりではありましたが、
最終的には二番か三番くらいは謡えるようになって、
学祭では一応袴もつけて仕舞を舞ったりもしたのでした。
(能楽では演目のことを番組と呼び、
一曲とか一話ではなく、一番と言います。)


とはいえまぁ本当に“なんちゃって部員”ですから、
今では一番も空では謡えないし舞うことも出来ませんが、
それでも一応、かつて部員として在籍したという記録は残っており、
先日、卒業生が集まるOG会に参加してきたのです。
ちゃんと招待状が届きましてw

会自体、随分と久しぶりの開催だったそうなのですが、
実はかつて、私なんかよりももっともっと上の先輩方の時代、
能研の指導にあたってくださっていた、シテ方宝生流の高橋章先生が、
この春に日本芸術院賞を授賞されて、そのお祝いを兼ねての
開催だったのでした。

能においてシテは主役のことで、シテ方はシテを舞う人のことです。
ワキは脇役、と言ってもわりと重要な脇役。
同じ流儀の中でもさらに、シテ方、ワキ方と、専門に分けて、
それぞれが伝統を受け継いでいます。


さてそのOG会。
70代の大先輩から、現役の学生も参加して40人ほどが集まったのですが、
部の長い歴史の中で、何度も何度も何度も、
廃部の危機に瀕することがあったようで(^^;;、
それでもなんとか持ちこたえていたことを知りました。

私たちの時は、休部が二年続いてあともう一年休部すると廃部になる
というまさに瀬戸際で、顧問の苦肉の策により所属した、
もとい、所属させられた代だったわけですが、
でも、心許ない細い糸だったかもしれないけれど、
そこでなんとか繋ぎとめたことで、この歴史を途切れさせずに
済んだことが分かり、半強制的でも私たちが所属した意味は
ちゃんとあったのだなと思うことが出来ました。

しかも今年は新入生が6人も入ったそうで、
お稽古をする和室が狭く感じるという現役生の嬉しい悲鳴も。
海外の文化に気軽に触れられる今の時代だからこそ、
逆に自国の伝統芸術に興味を持つ若者が増えているのかもしれません。
それはとても良いことですよね。


諸大先輩方のお話を聴いたり、現役の学生と話をすることが出来て、
とても楽しいひと時でした。

私も時間を見つけて、また能楽堂へ行ったり、
そのうちもう少し子育てに余裕が出てきたらお稽古にも行きたいなぁ、
と思ったりしたのでした。





左上:日本芸術院賞を授賞された高橋章先生と。
天皇陛下から授与された後、お食事会も開催されたそうです。
章先生は私の母の師でもあり、私も子どもの頃から
先生のお能を拝見していたので、とても嬉しいニュースでした。
先生のお能は、とっても美しいのです。
本当におめでとうございます!!

右下:学生時代に稽古をつけていただいた、
シテ方宝生流の小倉伸二郎先生と。
先生にとっては、私たちが初めて教えた弟子w
今は私の母校の現役生はもちろん、各地にたくさんの
お弟子さんをお持ちです。
私たちとはちょっとお兄さん、というくらいの年齢差なので、
当時は時々皆で呑んだりもしたものです。
イケメンでしょう?!
能楽界にもイケメンは結構いるのですよ(#^.^#)


お能は五流儀あり、中でも宝生流は“謡宝生”とも言われるように
低音を効かせる謡や、派手派手しくない舞が特徴とされています。
質素で押し付けがましくなく、とても上品。


またお能についてもブログで書く機会を作りたいと思います(^-^)

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